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ルーターのおすすめ:「TP-Link Archer AX73V」ネット回線速度のレビューや初期設定について。【Wi-Fi 6対応】

TP-Link AX73V レビュー

無線LAN製品としてシェア率の高いTP-Linkより、Amazon限定モデルのWi-Fi 6ルーター「Archer AX73V」が2023年8月4日(金)が発売されました。

この記事では「Archer AX73V」を実際に利用した回線環境や初期設定などを詳しく解説・レビューさせていただいています。

設定が難しいという点や、不具合・エラーに関する点についても利用した上で執筆しました。

Archer AX73Vの特徴

  • 超高速AX5400 WiFi:最大5.4Gbps (4804Mbps + 574Mbps) の速度を提供し、高速ブラウジング・ストリーミング・ダウンロードも同時に楽しめます。
  • すっきり省スペース:縦置きと壁掛けに対応しているので、環境に合わせて柔軟に設置できます。
  • IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)対応:v6プラス・OCNバーチャルコネクト・DS-Liteに対応しており、回線の混雑を回避した高速通信が可能になります。
  • 高速でたくさん繋がる:MU-MIMOとOFDMA技術によって、複数のデバイスへ同時にデータを送ることができます。
  • VPNクライアント機能:ホームネットワーク内のデバイスが、VPNソフトウェアなしでVPN接続できるようになります。
  • TP-Link HomeShield:セキュリティサービスが標準搭載されており、最新のサイバー脅威から守ります。
  • EasyMesh互換:EasyMeshデバイスと組み合わせることで、お家全体をシームレスにカバーできます。
  • Alexa対応:Alexaと紐付けて音声で制御すれば、よりスマートな暮らしが実現できます。

結論からお伝えすると、「Archer AX73V」はアンテナがないことで懸念される通信範囲もカバーされており、設置映えもするスタイリッシュな製品でした。

ちなみにArcherシリーズのWi-Fiルーターをいくつか使用したことがあるため、それらの製品との違いや比較もさせていただいています。

Wi-Fi 6という高性能ルーターについてや、新しいルーターの購入を考えている方の判断材料となると思っておりますので、高速で安定したネットワーク環境を実現したい方はぜひこの記事を読み進めてみてください。

この記事は、TP-Link様より提供のもと記事を執筆しております。

Archer AX73Vの性能や特徴

公式サイト:TP-Link / Twitter:@tplinkjapan
製品ページ:「Archer AX73V」

Archer AX73Vは、2022年12月に発売となったTP-Link初の縦置きルーターシリーズの第4弾のモデルです。

シリーズの中でも、より一般的な家庭に適したコスパの高いモデルとなっています。

スペック概要

Archer AX73Vのスペックを下記へ記載しました。

価格12,490 税込(Amazon価格)
規格Wi-Fi 6
• IEEE 802.11ax/ac/n/a 5 GHz
• IEEE 802.11ax/n/b/g 2.4 GHz
Wi-Fi速度AX5400
• 5GHz: 4804 Mbps (802.11ax, HE160)
• 2.4GHz: 574 Mbps (802.11ax)
Wi-Fi範囲4LDK
デュアルバンド高性能アンテナ×4
複数のアンテナが信号を増幅させより多くの方向と広いエリアをカバーします

ビームフォーミング
クライアントに無線信号を集中させWi-Fi範囲を拡大します

高性能FEM
送信パワーを改善し信号範囲を強化します
Wi-Fi性能高(High)
デュアルバンド
最適なパフォーマンスを得るためにデバイスを異なる帯域へ割り当てます

OFDMA
複数のWi-Fi6対応クライアントと同時に通信します

エアタイムフェアネス
帯域の過度な占有を制限することによりネットワーク効率を向上させます

DFS
電波干渉の少ないDFS帯を利用できます

6ストリーム
デバイスをより多くの帯域幅に接続させます

4×4 MU-MIMO
複数のMU-MIMO対応クライアントと同時に通信します
セキュリティ
Wi-Fi暗号化
• WPA3
• WPA2
• WPA
• WPA/WPA2-Enterprise (802.1x)
ネットワークセキュリティネットワークセキュリティ
SPIファイアウォール
アクセスコントロール
IP & MACバインディング
アプリケーション層ゲートウェイ

HomeShield セキュリティ
リアルタイムIoT保護
悪意のあるサイトのブロック
侵入防止システム
DDoS攻撃の防止
ホームネットワークスキャナー
動作モードルーターモード
ブリッジモード(アクセスポイントモード)
有線ポートギガビットWANポート×1
ギガビットLANポート×4
メッシュOneMesh™
最大接続可能台数80台
寸法200 × 189 × 59 mm
パッケージ内容・Archer AX73V本体
・スタンド
・電源アダプター
・LANケーブル
・かんたん設定ガイド

Archer AX73Vの特徴

冒頭に「Archer AX73V」の特徴について記載しましたが、大きな特徴はまず外観にあります。

TP-Linkより発売されている「Archer AX73」では6本のアンテナが剥き出しとなっていましたが、今回リリースされた「Archer AX73V」ではアンテナがなく非常にすっきりとした見た目です。

そしてWi-Fi 6テクノロジーによるデータ通信(4804Mbps + 574Mbps)、iPv6 IPoEによるインターネット接続で非常に高速で快適なネット環境を実現してくれます。

TP-Link Archer AX73V:レビュー

外観レビュー

WPSボタンは表のLEDランプ部分に配置されていました。

本体の外観は非常にシンプルなデザインになっており、アンテナがない分どこへ設置してもスマートさが際立つと思います。

寸法は200 × 189 × 59 mmと少しサイズは大きめ目ではありますが、4本のアンテナが内蔵されているため配置する際もスペースを取りません。

背面には壁掛け用の穴があるため壁にかけることもできます。

ポートやボタン

  • ギガビットWANポート×1
  • ギガビットLANポート×4
  • リセットボタン
    (10秒長押しで初期化)
  • 電源ON/OFFボタン

表のWPSボタンは3秒長押しでWi-FiのON/OFFの切り替えができ、短めに押すとWPSに切り替えられます。

ポートはかなり充実しており、本体だけで4つの有線接続も可能です。

ネット回線速度と安定性についてのレビュー

上は「Archer AX73V」での無線環境でMacbook Proを使用して測ったネット回線速度です。

今回計測した環境は3LDKであり、ルーターは2階の角部屋へ設置しています。

回線情報

  • 光回線:ドコモ光回線×GMOとくとくBB⇨記事
    (V6プラス IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6)
  • 計測したデバイス:Macbook Pro
  • 測定時間帯:20時〜21時ごろ

ルーターのある部屋で計測した結果

上の計測結果はルーターを配置した部屋で計測したものであり、5GHz帯は下りで400Mbps、2.4GHz帯でも下り84Mbps出ているのでネット回線は十分な速度だということがわかると思います。

計測した最大の速度は550Mbpsほどでしたが、350〜400Mbpsほどが平均値といったところです。

数日使用してみましたが、回線が途切れることや著しく速度が落ちるようなこともありませんし、安定性に関しても問題ないルーターであることは間違いありません。

遠い場所で計測した結果

ルーターから最も遠い1階の部屋で計測した場合、5GHz帯では上のような結果になりました。

2.4GHz帯でも同程度の数値です。

遠くになると流石に回線速度は下がってしまいましたが、動画のストリーミング配信を快適に視聴できる速度は保たれているという結果になりました。

アンテナがないが剥き出しのタイプである「Archer AX73」と比べても、Wi-Fiが届く範囲的にはほとんど差がないことが確認できています。

上の数値は2階の角部屋と1階の角部屋という対角線で最も遠い距離で計測した場合なので。ルーターの配置場所を工夫すれば家全体にWi-Fiを届けることが可能です。

推奨利用環境は戸建て3階建、マンション4LDKということが記載されていますが、ルーターの配置場所によっては少々物足りなさを感じる可能性もあるかもしれません。

ルーターの配置場所を家の中心に寄せたり、中継機やメッシュWi-Fiを使用することで快適な環境にすることは可能でしょう。

注意

回線速度や安定性は自身の環境によるため数値は参考程度にお願いします。

TP-Link他製品との比較

参考までにこれまでリリースされている製品と比較した表を記載しました。

回線速度ハードウェア最大接続可能数

Archer AX80
15,300円(税込)
5GHz帯
・下り:433.9Mbps
・上り:251.5Mbps
2.4GHz帯
・下り:88.2Mbps
・上り:51.1Mbps
1.6GHzクアッドコアCPU100台

Archer AX73V
12,490円(税込)
5GHz帯
・下り:413.7Mbps
・上り:243.1Mbps
2.4GHz帯
・下り:84.9Mbps
・上り:41.1Mbps
デュアルコアCPU80台

Archer AX73
12,727円(税込)
5GHz帯
・下り:400.4Mbps
・上り:310.5Mbps
2.4GHz帯
・下り:70.2Mbps
・上り:50.1Mbps
1.5GHzトリプルコアCPU80台

Archer AX53
9,500円(税込)
5GHz帯
・下り:320.0Mbps
・上り:290.8Mbps
2.4GHz帯
・下り:63.5Mbps
・上り:43.4Mbps
デュアルコアCPU42台
※価格は2023年8月時のAmazon価格です

どちらも平均的に300Mbps以上と速い回線速度でした。

「Archer AX73V」は、TP-Linkからリリースされる縦置きシリーズの「Archer AX80」と「Archer AX3000」の間くらいのスペックになります。

「Archer AX80」との違い

先に発売されていた「Archer AX80」とどのような違いがあるのかを下へまとめています。

違い

  • 価格に約3,000円弱の差がある。
  • 2.5Gbps WAN/LANポートの有無
  • USB 3.0ポートの有無
  • 2.4 GHz帯のWi-Fi速度
    (Archer AX80が1148Mbps / Archer AX73Vが574Mbps)
  • 接続台数:Archer AX73Vは80台|Archer AX80は100台
    (Archer AX73Vは6ストリームでArcher AX80は8ストリーム)
  • ハードウェア
    (Archer AX80がクアッドコア / Archer AX73Vがデュアルコア)

Archer AX80 / Archer AX73V

選ぶポイントとしては「2.5Gbps WAN/LANポート」が必要かそうでないかという点と、同時接続できる台数の部分になるでしょう。

ハードウェア部分でも違いがあり、処理性能が「Archer AX80」の方が高くなっているようです。

外観はほぼ同じでした。

ネット回線速度に関しては比較表に記載した通りそこまで大きな差が見られないため、「Archer AX80」がオーバースペックだと感じる方にとっては「Archer AX73V」はちょうど良い製品になるのではないでしょうか。
「2.5Gbps WAN/LANポート」が必要な場合は「Archer AX80」を選ぶのがおすすめです。

「Archer AX73」と「Archer AX80」どちらかを選ぶとすると、「Archer AX80」では私の環境的にはオーバースペック気味で恩恵をしっかり受けられないため「Archer AX73」を選びます。

3LDKで使用することを考えた場合、価格も低い「Archer AX73V」で十分というのが本音ですね。

どちらも使用しているので分かりますが、「Archer AX73V」を使用しても「Archer AX80」を使用しても体感ではほとんど変わりません。

もちろん性能自体にはしっかり違いがあるので誤解しないようにしておきましょう。

「Archer AX73」との違い

「Archer AX73」とほぼ同じクラスの「Archer AX73」との違いについてもまとめました。

違い

  • 見た目の違い
  • USB 3.0ポートの有無
  • ハードウェア
    (Archer AX73Vがデュアルコア / Archer AX73が1.5GHz トリプルコアCPU)
  • 価格が1500円程度「Archer AX73V」の方が高い

Archer AX73 / Archer AX73V

新製品である「Archer AX73V」はアンテナが内蔵されているため、「Archer AX73」と比べるとかなり省スペースで設置もしやすくなっています。

この2つでは最も大きな違いが見た目になるでしょう。

他にも「Archer AX73」ではUSB 3.0ポートがあるため、簡易NASが利用できるという点にも違いがありますが、私はこの機能は使用することがないためあってもなくても問題ありませんでしたね。

性能自体にはそこまで大きな違いが見当たらないですし、ネット回線の速度や安定性も測りましたがほとんど違いはありません。

回線速度などの実測値では大きな差が見られなかったので、デザインで選ぶか簡易NAS機能の有無で選ぶという形でよいと思っています。

「Archer AX73」と「Archer AX73V」どちらかを選ぶとすれば、私の環境では価格は少し高くともデザインを重視して「Archer AX73V」を選ぶでしょう。

「Archer AX73V」の初期設定や管理

初期設定は非常に簡単です。

TP-Link Tether

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スマホで「Tetherアプリ」をダウンロードし、アカウントを作成することで簡単にセットアップと管理を行うことができます。

セットアップ

上はセットアップ中の一部です。

アプリで対応する製品を選び、その後は指示通りに進めていくだけでセットアップは完了します。

アプリを使えばWi-Fiの接続もスムーズに行うことができてしまうため、私は難しいと感じることはありませんでした。

初めての方でも設定面ではあまり迷わないのではないかと思います。

アプリがなくともWi-Fiを利用することはできるようですが、デバイスの管理などもできるため絶対あった方がいいですね。

設定が難しいと感じる方は、「かんたん設定ガイド」も同梱されているのでそちらも参考にすると良いでしょう。

管理について

設定が完了すると、ルーターに接続している端末などの管理ができたり、接続したい周波数帯を切り替えるといったことができます。

  • 接続機器の管理
  • 周波数帯の管理
  • ゲストネットワークの管理

※その他にも多数の管理機能が備わっています。

一度設定した後はあまり管理機能を触ることはないですが、来客してきた方の端末をWi-Fiに接続させたりすることが簡単にできたり、接続されている端末の台数を確認したりすることもできます。

ネットワークの切り替えもアプリで行え、5GHz帯と2.4GHz帯を切り替えたり「スマートコネクト」という自動で速い回線に切り替えてくれる機能のON/OFFなどの変更も可能です。

不具合やエラーについて

私が使用した限りですが、「Archer AX73V」では不具合やエラーは起きておりません。

Archerシリーズは過去にいくつか使用してきましたが、ごく稀にWi-Fiが切断されるということはありました。

ただ、半年に1回あるかないかです。

その時の対処方法は、モデムとルーター本体の差し直して再起動をすればとくにアプリなどを使用しなくても再びWi-Fiが繋がるようになります。

重要なタイミングでなると困りはしますが、頻度も少なく他のメーカーでもみられる症状なので気にすることもなかったです。

Archerシリーズは数年使用していますが、ストレスになる程の不具合やエラーは特に感じていないという結論になりますね。

今回の「Archer AX73V」はまだ使用期間は短いですが、期待して良いのではないでしょうか。

まとめ

TP-Link様より発売された、「Archer AX73V」に関するネット回線速度と安定性を中心にレビューさせていただきました。

9,500円〜15,000円の価格帯のルーターとの比較についても書いているので、購入する方にとっての判断材料になっているのではないかと思います。

改めて「Archer AX73V」の良し悪しについてまとめたので確認してみてください。

良いポイント

  • アンテナがなくスマートな見た目でおしゃれ
  • 必要以上にオーバースペックではないためちょうどいい製品
  • 設定がスマホで簡単に済ませられる
  • アプリでパスワード共有ができるので、別の端末も簡単にWi-Fi接続可能
  • 80台の同時接続が可能

良くなかったポイント

  • 本体に指紋がつきやすい
  • USBポートがないため簡易NAS機能は使えない
  • 推薦されている4LDKでは、ルーターから遠いと快適ではない可能性がある
    (ルーター置く場所によっては改善が可能)

TP-Linkでリリースされている中でも「非常にちょうどいい製品ルーターというのがこの「Archer AX73V」ではないかと思いました。

価格に対しての性能がとても良くて、12,000円ほどと割と手に取りやすい値段もいいですね。

性能的なデメリットはほとんどなく、Wi-Fiが届く範囲もルーターの置く場所によっては十分広く快適に過ごせます。

2.5Gbps WAN/LANポートが必要な方など、より高い性能のルーターをお求めの方には「Archer AX80」がおすすめですが、「Archer AX73V」はTP-LinkのWi-Fi 6高性能ルーターの中でも手が出しやすく、最もおすすしやすい製品の一つとなりました。

ぜひ製品の方をチェックしてみてください。

公式サイト:TP-Link / Twitter:@tplinkjapan
製品ページ:「Archer AX73V」

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