人気PCゲーム「VALORANT」の回線が不安定な方に向けた内容の記事をまとめました。
回線環境を安定させるためのおすすめな方法や、ゲーム内などで行える設定も記載しているので参考にして頂けたらと思います。
合わせてVALORANTをプレイする上で、快適にプレイできる回線速度の目安も記載したので自身の環境と比べてみてください。
VALORANTの回線の目安は?
まずは、VALORANTを快適にプレイするために必要な目安となる回線速度を見ていきましょう。
目安となるのは回線速度の値を示すMbps値と、応答速度の値を示すPing値(ms)です。
必要となる目安の数値
- 回線速度:30Mbps
- 応答速度:15ms以下
回線速度の目安は30Mbps程度でOK
APEXやWARZONEなどのバトロワゲームでは、同時にプレイする人数が多かったりマップが広く情報が多いため、ある程度高い回線速度が求められますが、VALORANTは5対5の試合であり、マップ自体も広くないためそこまで回線速度を必要としません。
そのため、インターネットを快適に楽しめる平均値とされている30Mbpsほどあれば十分です。
回線速度以上に応答速度(Ping値)の方が重要
VALORANTでは回線速度以上に応答速度(Ping値)が重要視されます。
※Ping値とは、サーバーからの反応が返ってくるまでの応答の速さのこと
レイテンシとも言われますね。
応答速度が重要な理由
Ping値が高い場合、敵が瞬間移動したり射撃した相手への着弾がずれてしまうような現象が起こる可能性があります。
とくに、VALORANTでは射撃の着弾判定がサーバー側で行われることから、発射側で着弾判定が行われるゲームとは違ってよりシビアです。
Ping値が高いことによってダメージ判定の差で負けてしまうということも起こりうるので、Ping値は低いに越したことはありません。
こう言った点からPing値は低ければ低いほどよく、快適にプレイするという目安であれば15ms以下が望ましいと言えます。
ただ、15msはあくまで理想です。
プロゲーマーの方では15ms以下や一桁の数値の方が見られましたが、配信者などの方は30msほどの方が多かったです。
なので、30ms程度であればさほど問題なくプレイできることがわかります。
Ping値の調べ方
Ping値はゲーム内で確認することができます。
マッチ中に「Tabキー」を押すことで確認することが可能です。
回線が不安定となる原因
回線が不安定となる主な原因は下記の通りです。
回線が不安定になる原因
- 接続方式がIPv6になっている
- 複数同時に起動しているアプリやソフトがある
- 同時に接続しているデバイスの数が多い
- 有線ではなく無線で接続している
- ルーターの性能が悪い、または劣化している
- LANケーブルの劣化や性能が低い
- 通信速度が遅いネット回線の使用
- サーバー側の問題
(待つしかない)
こう言った点が回線が不安定と感じる原因となるので、改善できる点は取り組んでみてください。
そもそもPCのスペックが足りない場合もゲームが重たく感じる場合があります。
簡単にできる改善点は省きますが、下へ回線の不安定を改善するためのおすすめな方法を記載しました。
回線を安定させるために行う改善方法
あらかじめすぐに試すことができる改善方法を記載しておきます。
- ゲーム以外の不必要なアプリやソフトを閉じる
- PCやルーターの再起動
- PC以外のWi-Fiや有線で接続している端末を切り離す
- 有線接続にする
この中で行えることは先に試しておきましょう。
接続方式をIPv4にする
こちらはV6プラスなどの接続方式が自動で切り替わるサービスを利用していない方に当てはまる内容です。
VALORANTはIPv6接続には正式に対応していない状態ということが言われており、IPv6での接続だとラグが発生してしまう可能性が未だにあるとのこと。
左の文章はVALORANT公式X(旧ツイッター)より引用している画像ですが、文章には一時的な処置方法が記載されています。
「IPv6接続設定をオフにする」ことで改善される可能性があるとのことです。
ただ、V6プラスのようなIPoE(IPv4 over IPv6)接続方式でプレイされている方は問題ないようなので、自身の環境によりチェックしていただけたらと思います。
もしIPv6接続とIPv4接続を自分で切り替えなければならない場合は、VALORANTのゲームをプレイしないときはIPv6接続へ戻しておきましょう。
ルーターやLANケーブルを新しくする
ルーターやLANケーブルの劣化によって、回線速度や応答速度に影響する可能性があります。
ルーターに関しては上の項目で少し書きましたが、V6プラスなどに対応したものを選ぶことで改善される可能性が高いです。
LANケーブルも長く使っていると劣化し、場合によっては折れ曲がって一部断線してしまうようなことも起こるため、適した規格のLANケーブルに変えることで安定性の改善が見込めます。
LANケーブルの規格
【速度順】
Cat8>Cat7A>Cat7>Cat6A>Cat6>Cat5e
LANケーブルも必要以上に良い規格のカテゴリを選ぶ必要はなく、現在の主流である1Gbpsの光回線サービスを考えると、VALORANTをプレイするのであればCat5e・Cat6あたりの性能を選べば問題ありません。
ケーブルの形状にはフラットタイプや極薄タイプなどいくつかあるので、自宅の環境やそれぞれのメリット・デメリットを考慮して選んでみてください。
契約している回線速度が遅い
契約しているインターネット回線によっては、VALORANTを快適にプレイできない原因となる場合があります。
基本的には光回線であれば問題ないと言えますが、ケーブルテレビ回線やモバイル回線などは光回線には劣ってしまいますし、回線が遅かったりラグが発生する要因となってしまっている可能性が高いです。
そう言ったことから、基本的には光回線であることが望まれます。
どうしてもWi-Fiで接続したい場合は
ルーターからPCへの距離が遠かったり、部屋と部屋間の関係でケーブルを繋げられない場合など、どうしてもWi-Fiで接続する方法しか選べない場合もあると思います。
その場合は5GHz帯の電波を使用するのがおすすめとなります。
ただ、下のような注意点があるので必ず知っておきましょう。
電波帯域の違い
- 5GHz帯の特徴
速い回線速度に期待できる
障害物による影響を受けやすく、遠くまでWi-Fiを届かせるには向いていない - 2.4GHz帯の特徴
回線速度の速さは期待できない
障害物があっても影響を受けづらいが、電子レンジなどの電波の影響を受けやすい
部屋まであまりにも障害となるものが多いのであれば、2.4GHz帯の電波を使用した方が安定します。
2.4GHz帯でも30Mbps以上で応答速度も低い数値であれば、電子レンジなどの電波障害がなければそちらでも問題はありません。
実際にそれぞれで試した上で、5GHz帯で途切れたり回線速度や応答速度が悪くないのであればそちらを選ぶのが良いでしょう。
まとめ
VALORANTを快適にプレイするための回線速度や、Ping値の目安について中心にまとめました。
VALORANTのプレイ中に、回線が不安定だとか安定しないと感じる方は、今回紹介している原因を参考に改善方法も試していただけたらと思います。
簡単にできるものと、買い替えや乗り換えなどが必要となるものもありますが、あまりにもおかしいと感じる方は検討してみてください。