SOUNDPEATSより発売されている、オープンイヤー(耳をふさがないタイプ)のイヤホン「GoFree2」のレビューをまとめました。
「VGP 2024」において金賞を受賞しているイヤホンということで、私もどのようなイヤホンなのか非常に気になっていました。
今回のレビューではGoFree2のレビューを通して、音質、マルチポイント接続、ランニング中の使用感、ゲームモードの実力など、ユーザーがとくに気になるポイントを中心に解説しています。
その上で結論を先にお伝えすると、SOUNDPEATS GoFree2は高音質と快適な装着感を両立しているコスパ◎なオープンイヤーイヤホンです。
実際に2週間程度様々な場面で使用し、普段使いでのポイントも細かく紹介しているので、是非イヤホンの買い替えなど検討されている方は参考にしてみてください。
SOUNDPEATS様より提供いただき執筆をしています。
SOUNDPEATS GoFree2の概要
スペックと特徴
公式サイト:SOUNDPEATS / X:@SOUNDPEATS_JP
製品ページ:「GoFree2」
SOUNDPEATS GoFree2は、最新のオープンイヤー設計を採用したワイヤレスイヤホンという点が大きな特徴で、多機能な点とコストパフォーマンスの高さが魅力です。
「VGP 2024」で金賞を受賞しており、評論家やジャーナリストをはじめ様々な会社から評価が高い優秀な製品となっています。
以下はSOUNDPEATS GoFree2の主なスペックと特徴を表にまとめたものです。
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | SOUNDPEATS GoFree2 |
価格 | 約7,880円 |
重量 | 片耳:約8g ケース:57.4g |
ドライバー方式 | 16.2mmダイナミックドライバー |
寸法 | ケース:4.4*65.3*28.9mm |
接続方法 | Bluetooth 5.3 |
防水性能 | IPX5 |
バッテリー持続時間 | 約9時間(イヤホン本体) |
充電ケース込みの使用時間 | 約35時間 |
充電時間 | 単体:1.5時間 本体:2時間 |
コーデック | SBC、AAC、LDAC |
特徴 | オープンイヤー設計 マルチポイント接続 ゲームモード Hi-Res対応 |
パッケージ内容 | SOUNDPEATS GoFree2本体 充電ケース*1 TYPE-C充電ケーブル*1 取扱説明書*1 アプリガイド*1 |
価格は約7800円となっており、スペックの割には比較的手に取りやすい価格帯です。
再生時間は最大約9時間となっています。
9時間という再生し続けることも稀だと思いますので、十分なバッテリーではないでしょうか。
実際に私は8時間程度ずっと使用しましたが、充電が途中で切れることはなかったです。
ケースのバッテリーも使用すれば30時間を超える再生が行えるので、ちょっとした旅行であれば充電なしでも問題ないでしょう。
現在Amazonクーポンコードも発行中です。
クーポンコードについて
- 5%OFFクーポンコード:GoFree2Z650
- ※ 販売ページクーポンの併用は可能です。
- 対象商品:SOUNDPEATS GoFree2
- 有効期限:2024/06/30 23:59JSTまで
- 通常価格:7880円
- 商品URL:http://www.amazon.co.jp/dp/B0CPY4HM7T
注意事項
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※ カートからご購入手続きに進んだ後、クーポンコード「GoFree2Z650」をご入力ください。
※ クーポンコードの前後や内部にスペースを追加しないでください。
※ 在庫状況等の事情により、予定より早く終了する可能性がございます。
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外観
ケース外観は黒を基調としているカラーで、ラメ感が少しある非常にシンプルな見た目でのデザインです。
表面はツルツルしており光沢感があります。
ケースには指紋がややつきますが、思ったほど目立たない点は良かったところ。
ですが、厚みが28.9mmと少し厚めなので、ポケットに入れると少しかさばります。
カバンなどを持たない方は気になるポイントになるかもしれません。
本体はマットな仕上がりで高級感が感じられるので、安っぽさは感じられないです。
音質レビュー|オープンイヤーの実力は?
イヤホンの音質
GoFree2はハイレゾに対応してるイヤホンとなっており、ラムダ型音響空間2.0と低音補強アルゴリズムによる迫力のある低音が魅力で、耳掛け式とは思えないしっかりした音で楽しむことができるイヤホンです。
今回私はハイレゾ音源での検証はできないので、iPhoneで一般的な音源を視聴した際の音質でレビューさせていただきます。
耳を塞がないオープンイヤータイプということで、耳を塞がないという特性から音質の軽さが目立つのではないかと懸念していましたが、想像以上にしっかり厚みがあり、安物っぽいスカスカな音ではありませんでした。
音楽をしばらく聴いてみましたが、中高音も鮮明であり、クリアな音でバランスが取れています。
何より低音がしっかり効いていることには驚きました。
普段はカナル型のイヤホンを使用していますが、それでもしっかり音圧を感じられるので、単純に耳を塞がないのにすごいなという印象です。
アプリと連携し、イコライザーを調整することで低音もさらに強化できるため、フラットなで物足りない方も自分好みの音質に調整することができます。
その効果もあり、聴き心地は及第点以上と評価できるイヤホンです。
ノイズキャンセリング機能はオープンイヤーのため非対応となっていますが、ノイズリダクション技術という周囲の騒音を低減する機能が備わっています。
これにより、通話や音楽を聴く際の音の明瞭さが保たれているようです。
そして、このイヤホンの大きな特徴である「耳を塞がない」こというから外部音も自然に聞き取れるので、来客に気づくことや外出時の環境音なども入ってきます。
ただ、あまり音を大きくしすぎると音漏れが生じるので、大音量で音楽を聴く際は周りにの環境などに注意する必要があるでしょう。
マイクの音質や通話に関して
GoFree2はマイクも搭載されています。
マイクの音質は、iPhone本体とGoFree2それぞれで録音して比較しました。
以下のような違いがあります。
GoFree 2
iPhone
聞いていただいた通り、GoFree2のほうはかなり音のピックアップが小さいことがわかります。
この点が通話などでどう影響するか気になったので、通話相手に伺ったところ通話では聞き取りにくいといったことはないと言われました。
なので、通話自体は問題なくできるようです。
マイク音質に関してですが、電話で相手側にiPhoneとGoFree2ではどちらの声が良いか伺ったところ、GoFree2の声のほうがいいといわれました。
私が収録した音声を聴く限りは、GoFree2のほうはややこもった様に聞こえます。
ですが、GoFree2のほうが良く聞こえたという方もいるため、通話などのやり取りは問題なくできる性能だということは言えるでしょう。
マルチポイント接続でPCやスマホと同時に接続可能
GoFree2は、マルチポイント接続機能が備わっているので、PCやスマホを同時に接続することができます。
音楽や動画を再生するPCや、通話を行うスマホなどをシームレスに切り替えることが可能ということになります。
マルチポイントの接続は初期状態ではOFFになっているので、アプリを使用してON/OFFの切り替えを行うことが可能です。
ただ、音は同時に流れません。
音の再生はどちらかの音を停止させる必要があるようです。
ちなみにPCで接続しているときにスマホに電話をかけてみましたが、しっかり着信に応答することができました。
装着感について
耳へ装着して約8時間の長時間使用したり、ランニングを行ったりして検証しました。
付け心地の良さ
耳への装着は簡単で、ある程度フィット感もあって耳から外れにくくなっています。
重さも軽く、耳へかける部分も柔らかくなっているので耳への負担はないです。
ちなみに私は8時間連続で使用してみましたが、耳が痛くなるようなこともなかったので長時間の使用も適していると感じています。
耳の中を塞がないため蒸れる心配がないのもこのイヤホンの良さでしょう。
ただ、私の場合は普段からカナル型のイヤホンを使用しているため、最初はこのイヤホンの装着感に対して非常に違和感を感じました。
耳にハマるという感覚がないため、イヤホンをつけてないような印象なので少し不思議でしたが、数時間使用していればとくに気にはなりません。
感覚としてはイヤホンをしていないのに音が聴けるという感じですね。
ランニングなどでは落ちない?
実際に装着して走ってみましたが、イヤホンをつけていないような感覚の割に耳から外れるといった不安はありませんでした。
汗にも強い材質で作られているので、スポーツを行う用途としても適しているでしょう。
逆に寝ながら聴くということには向いていませんね。
仰向けになった状態であれば耳から外れる心配はそんなにありませんが、寝た状態で横を向いたりするとすぐに外れてします。
就寝の際は向いていないので、それ以外の場面であればほとんど問題なく機能するイヤホンでしょう。
ゲームモードの実力は?音ゲーは可能?
GoFree2のゲームモードでは、低遅延で音ゲーやオンラインゲームを楽しむことができます。
実際にそのあたりも検証してみましたが、ゲームモードでは音声と映像のズレはほとんど感じられません。
Bluetoothで接続するイヤホンでは遅延が起こる製品が結構ありますが、GoFree2に関してはゲームモードを使用すれば遅延問題はないものと判断できました。
ただ、もちろん音ゲーのようなシビアなゲームを行う場合、有線の製品と比べるとほんの少し感じるかもしれません。
私が検証したゲームでの使用では特に問題はなかったと感じています。
ペアリングの簡単さと安定性
ペアリングは非常に簡単でした。
接続するスマホやPCのBluetoothをONにすると「SOUNDPEATS GoFree 2」という表記がデバイスに表示されるので、上記のように「接続済み」となればOKです。
一度ペアリングを行うと、それ以降はケースから取り出せばすぐに接続されますし、ケースにしまうと接続が解除されます。
わざわざデバイス側で毎回接続を行う必要はないので、その点はストレスフリーです。
アプリでできること
GoFree2はアプリを使用することで、細かい調整や操作を行うことができます。
音量の調整、曲の飛ばしや戻し、ゲームモードなど必要最低限のことできますが、この操作はイヤホン本体をタップすることでも可能です。
イヤホン本体での操作は、アプリ内で操作の割り当ての変更ができるため、自分が操作しやすいオリジナルのカスタムで使用することができます。
個人的には、アプリで行う操作は「イコライザー設定」とマルチポイントのON/OFFぐらいでしたが、アプリのインストールは行っておき必要なタイミングで使用する形でよいでしょう。
イコライザーについては下記に詳しく解説していきます。
イコライザー設定
GoFree2はアプリでイコライザーの設定を行うことができます。
イコライザー設定では、低音や中高音などのバランスを調整して好みの音質に調整することができるので、個人的には必ず用意しておいてほしい機能でした。
このGoFree2でもイコライザーを調整することで音質が変更できるので、フラットな音で物足りない方はイコライザーを調整するのがおすすめです。
イコライザーに関してどのように調整すればいいかわからない場合は、あらかじめ用意されているプリセットから選ぶのも良いでしょう。
目的ごとにイコライザーが調整されているプリセットが複数用意されていました。
それぞれしっかり音質が変わるので、好みのものを選んで音楽や動画を楽しむことができます。
SOUNDPEATSのシリーズではこれらの機能がデフォルトで用意されているので非常にありがたいです。
ちなみにアダプティブイコライザーという自分の耳の聞こえ方に合わせて調整してくれる機能がありますが、私は音の聴き心地が悪くなってしまったのでこの機能は使用していません。
総合評価:メリット・デメリット
SOUNDPEATS GoFree2は、性能と価格のバランスが非常に優れたイヤホンでした。
普段は1万5千円程度のモニターイヤホンを使用していますが、このGoFree2でも全然満足できる音質で音楽や動画を楽しむことができます。
コスパ重視で普段使いのワイヤレスイヤホンを考えている方にはちょうどいいイヤホンとなるのではないでしょうか。
改めてメリットとデメリットとして下記へポイントを解説しておきます。
メリット
- 7,000円という価格帯にしてはコスパ◎
- 耳に掛けないイヤホンなのにしっかり音に厚みがある
- イコライザーによる音質調整の幅が広い
- 装着感が良く蒸れが生じない、耳が痛くなることもない
- スマホとPCなどのようにマルチで接続が可能
デメリット
- ケースが大きい
- 耳の外から音を発するタイプなので、音量を上げすぎると音漏れが起こる
- イヤホン本体でのタッチ操作はやや慣れが必要。
音量操作などは少しスムーズさがないのでストレスを感じる場面も。 - マルチ接続時は片方ずつしか音が流れない
- マルチポイントではLDACでの接続ができない
デメリットもいくつかありました。
個人的にはカバンをあまりもたないので、ケースの大きさがもう少し小さいと良かったですね。
イヤホン本体での操作は簡単ではあるものの、もう少しタッチの感度よいと尚好印象でした。
それ以外では、普段使いでもストレスな部分はほとんど感じないというのが正直な感想となります。
ぜひ今回のレビューが購入の参考として役立てば幸いです。
ちなみに、SOUNDPEATSからリリースされているイヤホンとして、同じ価格帯の「Capsule3 Pro」というイヤホンもレビューしています。
こちらは耳掛け式ではなく、耳を塞ぐタイプのイヤホンとなっており、より低音感が欲しい方や、ノイズキャンセリング機能などがついている製品を好む方に向いています。
ぜひそちらも読んでみてください。