2023年の夏を乗り切るために欠かせない「虫よけスプレー」について書いております。
タイトルを「2023年最強の虫よけスプレー」としてるのでもちろん効果が高いおすすめな製品も紹介していますが、虫よけスプレーを購入するにあたって選び方もまとめており、虫よけ効果のある成分などについても詳しく記載しました。
今回紹介している製品は数あるうちの一部です。
より合う虫よけスプレーを見つける方法としても参考にしていただければ幸いです。
虫よけスプレーの成分・選び方
虫よけスプレーを購入する際に選ぶポイントにはいくつかあるので、下へ項目ごとにわかりやすさを重視して記載しています。
成分について
虫よけスプレーには「ディート」、「イカリジン」、「天然成分(ハーブ類)」があり、それぞれの成分に効果など違いがあります。
ディート
ディートの特徴
蚊などの虫は二酸化炭素を感知して寄ってくる習性があるようで、人がかく汗などにも二酸化炭素が含まれていることからそこにおびき寄せられて集まってきます。
ディートはその二酸化炭素を感知するのを鈍らせる効果があるため、ディートを含む虫よけスプレーは蚊を寄せ付けない効果が期待できます。
ちなみにゴキブリやハチなどは二酸化炭素に反応しないので効果はありません。
「ディート」は多くの虫よけスプレーに主成分として含まれているもので、虫よけ効果が高い物質です。
虫よけ効果の高さは魅力ですが、その反面身体へ副作用が起きてしまう可能性が少なからずあります。
ただ、厚生労働省が公表している安全性に関しての結果には下のような文面があります。
（１）
厚生労働省HP
・ ディートを含有する医薬品等は、我が国において多くの人が40年以上使用してきているにもかかわらず、現在まで薬事法に基づく副作用報告はない。
・ 米国、カナダ、英国などにおいて、販売停止等の措置を講じている国はない。
・ デューク大学の研究グループが行ったラット皮膚塗布試験に関する報告については、関係する他の報告に比べ低用量でディートの神経系への影響が認められているが、試験方法等の不備が見られるため、現時点では評価は困難である。
（２）
このような状況において、ディートを含有する医薬品等について、現時点では、販売停止等の措置を講ずるだけの科学的根拠はないと考えられる。
（３）
現在、国内で流通している製品については、使用方法等の記載が不明確なものが多いことから、適正使用を推進する観点から、製品中のディート濃度を明記させるとともに、カナダにおける記載（６か月未満には使用しない、６か月から２歳は１日１回、２歳から１２歳は１日３回）を参考に、使用方法の目安等を明記させる必要がある。
（４）
デューク大学の研究グループが報告している低用量において認められた神経毒性については、再現性等を確認するために追加試験を行う必要がある。また、ディートの神経毒性について、今後も同様な研究報告に注目していく必要がある。
「ディートを含有する医薬品等は、我が国において多くの人が40年以上使用してきているにもかかわらず、現在まで薬事法に基づく副作用報告はない。」という文面があります。
基本的には大人の方であれば気にせず使用して問題はなく、「ディート」に対して過剰に反応する必要はなさそうです。
傷口などに噴射しないよう気を付けて使用すれば心配はないでしょう。
ただ、お子さんに使用する場合は注意が必要なので下を確認してみてください。
○ 小児（１２歳未満）に使用させる場合には、保護者等の指導監督の下で、以下の回数を目安に使用すること。なお、顔には使用しないこと。
厚生労働省HP
・ ６か月未満の乳児には使用しないこと。
・ ６か月以上２歳未満は、１日１回
・ ２歳以上１２歳未満は、１日１～３回 ○ 目に入ったり、飲んだり、なめたり、吸い込んだりすることがないようにし、塗布した手で目をこすらないこと。万一目に入った場合には、すぐに大量の水又はぬるま湯でよく洗い流すこと。また、具合が悪くなる等の症状が現れた場合には、直ちに、本剤にエタノールとディートが含まれていることを医師に告げて診療を受けること。
自分用や大人だけが使うような場合はディートが含まれた虫よけスプレーで問題はありません。
肌が極端に弱い方などは、一応気を使って後に紹介するイカジリンや天然成分のものを使用するのがいいかもしれないですね。
イカジリン
虫よけ効果は先に紹介した「ディート」と大きく変わりませんが、虫よけ効果のある対象の虫の数がディートほど多くはありません。
蚊に刺されを防ぐ用途として選ぶのではあれば特に問題はないですね。
イカジリンとディートの違いは副作用にもあり、副作用が心配な方はイカジリンを選ぶのが良いとされています。
ディートは６か月未満の乳児には使用しないことが定められていますが、イカジリンは６か月未満の赤ちゃんでも使用される成分なので安心して使用できる成分です。
自分だけでなく家族と共用するような場面が多い方はディートよりイカジリンが含まれている虫よけスプレーを選ぶのがおすすめとなります。
天然成分(ハーブ類)
ハーブなどの天然成分を使用されている虫よけスプレーもあります。
大きな特徴はレモンユーカリやミント、ハッカなどの天然由来成分なので、肌の弱い方や赤ちゃんへの使用にも安心できる点です。
先に紹介しているディートやイカジリンは化学物質ということもあり、敏感な方は気にする点だと思いますので購入する際は天然成分かどうかという点に注目してみてください。
ただし、虫よけ効果はディートやイカジリンなどより劣ります。
ハーブ類の匂いが取れやすい製品も多いようなので、使用頻度を多くする必要も出てくる可能性がある点も注意が必要です。
虫が多い場所へ出かける際などには向ていいないのでその点は理解しておきましょう。
もう一点、肌に合わないハーブなどもあるかもしれません。
心配な方はその点もパッチテストを行うなどしてチェックしてから使用してみてください。
大まかには上に紹介した3項目から選ぶのが良いでしょう。
赤ちゃんなどがいる家庭で使用する場合はしっかり副作用の点に関して気を付けて選ぶ必要があるので理解しておきたいですね。
成分濃度について
成分濃度はもちろん濃ければそれだけ効果の持続時間が長くなります。
ディートとイカジリンは認可されている最大濃度があります。
- ディート濃度：30％
- イカジリン濃度：15％
製品にもよりますが、どちらもおよそ5～8時間の持続時間が期待できます。
長時間外出する場合はできれば濃度が濃い認可最大値の虫よけスプレーを使用するのがおすすめです。
しかし、副作用の心配はないと言われているとはいえ何度も使用するのは少々不安なので、頻度を高めに使用する方は濃度が低めの製品を使うようにしてみてください。
(ディート：10％程度 / イカジリン：5％程度など)
2023年おすすめの最強虫よけスプレー
濃度の濃い効果抜群な虫よけスプレー
医薬品 サラテクトミスト リッチリッチ30
■医薬品 サラテクトミスト リッチリッチ30
Amazon/￥1,469
こちらはアース製薬より発売されている製品で、ディートは認可最高濃度の30％となっています。
こちらの製品にはPPG、ヒアルロン酸Nａ、ビタミンC、モモ葉エキスといった4種のうるおい成分が配合されており、サラテクトという名の通り付け心地もサラサラ。
少々価格が高い点は手に取りにくいところですが、効果と使用感はトップクラスの製品だと思います。
ミストタイプという点もよいですね。
肌に優しく効果も期待できる虫よけスプレー
フマキラー 天使のスキンベープ ミストタイプ
■フマキラー 天使のスキンベープ ミストタイプ ベビーソープの香り
Amazon/￥733円
大手フマキラーより発売されているイカリジン濃度15％と認可最大濃度の虫よけスプレー。
ガス噴射ではなくミストタイプで、べたつきが抑えられている製品です。
潤水成分のヒアルロン酸Naも含まれているため肌に潤いも与えてくれる製品。
虫よけスプレーっぽさが苦手な方でも使いやすく、肌に優しい定番製品として選ばれています。
肌への負担や、赤ちゃん、妊婦さんなどの使用も考慮して選ぶ虫よけスプレーとしておすすめです。
パフェクトポーション アウトドアボディスプレー エクストラ
■パフェクトポーション(perfectpotion) アウトドアボディスプレー エクストラ125ml
Amazon/￥1,347
パーフェクトポーションというメーカーから発売されている天然成分100％の虫よけスプレーで、シトロネラ、ユーカリ、ティーツリー、ペパーミントなどの天然精油がブレンドされている製品。
楽天市場でも数千件のレビューがありながら評価が高いです。
自然のもので虫よけしたいという方にはベストな虫よけスプレーになると思います。
100％天然成分ということですが、6か月未満の赤ちゃんには使用不可だそうなので注意してみてください。
持続時間は2時間程度と長くはありませんが、とても良い香りで癒されるという声がたくさん見られます。
まとめ
以上が「2023年最強の虫よけスプレー」になります。
手軽に手に入れられる製品は今回紹介したもの以外にもかなり多くありますが、今回紹介しているディート、イカリジンなどの成分を気にしてみるとより自分に合う虫よけスプレーが見つかるのではないでしょうか。
この記事ではより虫よけ効果の高さがうかがえるものをピックアップしているため、重要視するポイントが異なる方はより多く紹介されているブログやサイトなどもチェックしてみてください。